クレートン(英語表記)Donald Grant Creighton

改訂新版 世界大百科事典 「クレートン」の意味・わかりやすい解説

クレートン
Donald Grant Creighton
生没年:1902-80

カナダ歴史家。長くトロント大学教授。《セント・ローレンス川の商業帝国》(1937),《北の自治領》(1944)などでカナダ国の成立ちや性格の独自性を強く打ち出し,カナダ史解釈に大きい影響を及ぼした。ジョン・A.マクドナルドを描いた《若き政治家》(1952)と《老首領》(1955)の2巻は希代の文章家でもあるクレートンの本領を遺憾なく示すすぐれた評伝ほかに《コンフェデレーションへの道》(1964)などがある。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレートン」の意味・わかりやすい解説

クレートン
Creighton, Mandell

[生]1843.7.5. カーライル
[没]1901.1.14. ロンドン
イギリスの国教会聖職者,歴史家。 1891年ピーターバラ主教,97年ロンドン主教。歴史著述に『エリザベスの時代』 The Age of Elizabeth (1876) ,『ローマ教皇政治の歴史』 History of the Papacy (5巻,82~94) ,『ウルジー枢機卿』 Cardinal Wolsey (88) などがあり,ケンブリッジ,オックスフォード両大学で教会史講義を担当した。 86~91年歴史学の専門誌"English Historical Review"の初代編集者。

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