クロウミツバメ(読み)くろうみつばめ(その他表記)Matsudaira's storm-petrel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロウミツバメ」の意味・わかりやすい解説

クロウミツバメ
くろうみつばめ / 黒海燕
Matsudaira's storm-petrel
[学] Oceanodroma matsudairae

鳥綱ミズナギドリ目ウミツバメ科の海鳥学名は、松平頼孝が初めて相模(さがみ)湾で採集したことにちなむ。全長25センチメートル、全身黒褐色で浅い切れ込みの燕尾(えんび)をもつ。小笠原(おがさわら)諸島の南・北硫黄(いおう)島だけで繁殖が知られ、非繁殖期には西部北太平洋の暖海に分布し、インド洋に渡るものもある。海面動物プランクトンやイカ類を食べる。

[長谷川博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android