クロガレイ(読み)くろがれい(その他表記)black plaice

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロガレイ」の意味・わかりやすい解説

クロガレイ
くろがれい / 黒鰈
black plaice
[学] Pleuronectes obscurus

硬骨魚綱カレイ目カレイ科に属する海水魚。北海道オホーツク海沿岸から樺太(からふと)(サハリン)と北海道東部沿岸、朝鮮半島から沿海州黄海(こうかい)などに分布する。背びれと臀(しり)びれにある黒色の斑紋(はんもん)がクロガシラガレイによく似ているので混同されやすいが、体は低い卵円形で、頭が小さいこと、胸びれの上方の側線湾曲が低いこと、有眼側の鰓孔(さいこう)の腹縁に皮弁がないことなどの特徴で区別できる。沿岸域にすむが、汽水域にも入る。春に浅い沿岸域や汽水域で産卵する。小形の甲殻類、ゴカイ類、貝類などを食べる。体長は40センチメートルほどになる。刺網(さしあみ)や底建(そこたて)網で獲れる。煮つけにする。

[尼岡邦夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む