クロスマン(読み)くろすまん(英語表記)Richard Howard Stafford Crossman

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロスマン」の意味・わかりやすい解説

クロスマン
くろすまん
Richard Howard Stafford Crossman
(1907―1974)

イギリス政治家ジャーナリストオックスフォード大学を卒業、1938年に左派雑誌『ニュー・ステーツマン・アンド・ネーション』の副編集長となる。1945年労働党の下院議員に選出され、1964年からのウィルソン内閣で住宅・地方行政相、枢密院議長、社会問題相を歴任した。ウィルソン内閣が倒れた1970年に、『ニュー・ステーツマン』の編集長となった。死後発表された日記は、ウィルソン内閣の内幕を伝えて興味深い。主著に現代政治の解明を目ざした『政府人民』(1939)がある。

[木畑洋一]

『小松春雄訳『政府と人民』(1955・岩波書店)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロスマン」の意味・わかりやすい解説

クロスマン
Crossman, Richard Howard Stafford

[生]1907.12.15. ロンドン
[没]1974.4.5. バンバリー
イギリスのジャーナリスト,政治家。オックスフォード大学卒業後,1930~37年同大学哲学科の研究員。 38~40年同大学常任委員。 43~55年『ニュー・ステーツマン・アンド・ネーション』の編集者。第2次世界大戦中は外務省の心理作戦にたずさわった。 45年労働党下院議員となり,64~66年住宅・地方行政相,66~68年下院の党指導者,69~70年社会問題相をつとめた。 70~72年『ニュー・ステーツマン・アンド・ネーション』の編集長。政治家とのテレビ対談で人気を集め,晩年は『タイムズ』のコラムニストとして健筆をふるった。

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