内幕(読み)ウチマク

デジタル大辞泉 「内幕」の意味・読み・例文・類語

うち‐まく【内幕】

内側に張る幕。特に、陣所外幕とまくの内側に張った幕。半幕小幕こまく
外からは見えない内輪事情内情。内実。「政界内幕を暴く」「内幕をさらけ出す」
[類語]こっそり忍びやかそっと秘密内内うちうち内内ないない内輪内部内密内裏うちうら内緒内証内分内聞内情内実隠密おんみつ極秘ごくひ厳秘げんぴ丸秘まるひ機密枢密すうみつ天機機事密事秘事暗部隠し事秘め事みそか事内緒ないしょ秘中の秘みそひそ秘めやか

ない‐まく【内幕】

外部には知られていない内部の事情。うちまく。「内幕を暴露する」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「内幕」の意味・読み・例文・類語

うち‐まく【内幕】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 内側の幕。特に、陣所の周囲を二重に張った幕のうち、外幕(とまく)に対して内側の幕をいう。外幕より小さい。半幕。小幕。
    1. [初出の実例]「小幕とは内幕也」(出典:今川大双紙(15C前)陣具に付て式法之事)
  3. 味方一味。また、内々ですること。
    1. [初出の実例]「それではおめへが文七への心もしれずうちまくでした時は」(出典:洒落本・青楼五雁金(1788)三)
    2. 「彼(あれ)が内幕(ウチマク)になって段々尋ねて見ましたれば」(出典合巻・教草女房形気(1846‐68)三)
  4. 外からはわからない内部の事情。内情。内実。ないまく。
    1. [初出の実例]「其内幕(ウチマク)火の車」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉四)

ない‐まく【内幕】

  1. 〘 名詞 〙 外からはわからない、また、外部にはあらわさない内部の事情。本当の姿。うちまく。
    1. [初出の実例]「段倉銀行の大約(おほよそ)の内幕(ナイマク)は」(出典:巖窟王(1901‐02)〈黒岩涙香訳〉四)

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