日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロミノウグイスカグラ」の意味・わかりやすい解説
クロミノウグイスカグラ
くろみのうぐいすかぐら / 黒味鶯神楽
[学] Lonicera caerulea L. subsp. edulis (Regel) Hultén var. emphyllocalyx (Maxim.) Nakai
スイカズラ科(APG分類:スイカズラ科)の落葉低木。アイヌ語名ハスカップの名で知られる。果実が黒く(青紫)、ウグイスカグラに似るのでこの名がある。果実は食べられる。本州の中部地方以北、北海道の亜高山に生え、千島、カムチャツカ、樺太(からふと)(サハリン)、朝鮮、中国東北部、東シベリアに分布する。全体に軟毛の多いものを変種ケヨノミ、毛のないものをマルバヨノミとよんで区別するが、差異は明瞭(めいりょう)ではない。
[福岡誠行 2021年12月14日]