クローディオン(英語表記)Claudion

改訂新版 世界大百科事典 「クローディオン」の意味・わかりやすい解説

クローディオン
Claudion
生没年:1738-1814

フランス,ロココ期の彫刻家。本名クロード・ミシェルClaude Michel。ナンシーに生まれ,叔父の彫刻家アダンやピガールに学ぶ。1760年代ローマに留学。ロココ的性格をよく伝える,神話主題のテラコッタ小像を多く残し,同時代の人々からたいへん好まれた。モンテスキューなどの肖像も作る。73年,アカデミーの準会員になるが,新古典主義的傾向からは影響を受けなかった。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クローディオン」の意味・わかりやすい解説

クローディオン
Clodion

[生]1738.12.20. ナンシー
[没]1814.3.29. パリ
フランスの彫刻家。本名 Claude Michel。ロレーヌ地方の彫刻家の家族アダム一員。 17歳のときパリに出て,叔父の L.シジスベール=アダムに学び,その後 J.B.ピガールのもとで制作。 1759年アカデミーのローマ大賞を得て,62年ローマに遊学,71年帰国。 92~98年のナンシー滞在を除けば,ほとんどパリで制作した。優雅で自由なロココ的作風で,テラコッタの小像,大理石像を制作。主要作品は『ニンフサチュロス』 (ニューヨークメトロポリタン美術館) 。

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