クローナー(その他表記)Kroner, Richard

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クローナー」の意味・わかりやすい解説

クローナー
Kroner, Richard

[生]1884.3.8. ブレスラウ(現ポーランド,ウロツワフ)
[没]1974.11.2. マンメルン
ドイツの宗教哲学者。ドレスデン (1924) ,キール (29) ,フランクフルトアムマイン (34) 各大学教授を歴任。西南ドイツ学派の新カント主義の立場から,新ヘーゲル主義へと進んだ。国際ヘーゲル協会を設立し,その会長をつとめた (30~35) 。第2次世界大戦中,イギリスに渡リ,オックスフォード大学で講義し,セントアンドルーズ大学のギフォード講演に招かれたりしたが,この頃から哲学の限界を認め,信仰と理性,宗教と文化の新しい位置づけに努めるようになった。 1941年アメリカに渡り,ユニオン神学校教授 (48) ,およびテンプル大学教授となる。主著"Von Kant bis Hegel" (2巻,21~24) ,三部作である"Speculation in Pre-Christian Philosophy""Speculation and Revelation in the Age of Christian Philosophy""Speculation and Revelation in Modern Philosophy" (61) などがある。

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