食料品、宿泊、レジャーなどのモノやサービスをインターネットを通じて期間・数量限定で割安に購入できるサイト。利用者はサイト運営会社を通じて代金を前払いする仕組みで、販売業者は一時期に大量のモノやサービスを売りさばくことができるため、5割以上の大幅割引きをすることもある。ただし、最低購入数と上限数が決まっているケースが多い。2008年に、アメリカのクーポン共同購入サービスのグルーポンGroupon社が事業を開始。日本では2010年(平成22)春からサービスが始まり、消費者の節約志向にマッチしたため、市場規模は毎月2~5倍で急成長を遂げ、2010年末で200を超える購入サイトが誕生した。しかし2011年の年明けに、業界最大手のグルーポン・ジャパンを通じて販売したおせち料理が見本と違いすぎるなどのトラブルが発覚、サイト運営や消費者保護のあり方が問題になった。
それ以前よりクーポンが実際に使えないなどのトラブルが相次いでいたこともあり、消費者庁は業界への指導に乗り出した。クーポン共同購入市場の急成長も止まっており、業界団体を立ち上げて審査の統一ルールをつくったり、クーポンで購入できる商品やサービスの審査を外部に委託したりする動きが出ている。
[編集部]