ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グスタフ4世」の意味・わかりやすい解説
グスタフ4世
グスタフよんせい
Gustavus IV Adolphus
[没]1837.2.7. サンガレン
スウェーデン王 (在位 1792~1809) 。グスタフ3世の子。父王の暗殺によってその跡を継いだが,幼少のため叔父ゼーデルマンランド公カルルが摂政となる。 1796年親政後,対仏大同盟に参加,そのためドイツ内の最後のスウェーデン領ポンメルンとシュトラルズントを失った。他方,ティルジット条約をめぐってフランス,ロシアに対抗したため,ロシア軍の攻撃を受けてフィンランドを失った。 1809年軍隊の不満を利用した親フランス的な貴族たちのクーデターにより王位を追われ,叔父がカルル 13世として即位。グスタフは家族とともにドイツへ渡り,ゴットロプ伯となる。のち各国を流浪,サンガレンで孤独のうちに死んだ。
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