ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グランベル」の意味・わかりやすい解説
グランベル
Granvelle(Granvella), Antoine
[没]1586.9.21. マドリード
フランス生れで,神聖ローマ皇帝カルル5世,スペイン王フェリペ2世に仕えた政治家。 N.グランベルの子。父の跡を継いで,ハプスブルク家のカルル5世とフェリペ2世のもとで,ネーデルラントの統治を指導。 1561年には枢機卿。ネーデルラント独立戦争の際,過酷な抑圧政策のため総督マルゲリータ・ディ・パルマの大臣を罷免されたが,79年にはフェリペ2世の主席大臣となった。
グランベル
Granvelle(Granvella), Nicolaus Perrenot
[没]1550.8.27. アウクスブルク
フランス生れで,神聖ローマ皇帝カルル5世に仕えた政治家。ブルゴーニュの都市門閥の出身。ハプスブルク家のネーデルラント総督マルゲリータ・ディ・パルマに仕え,のちナポリ王国の政務長官としてカルル5世の外交政策に大きな影響を及ぼした。
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