ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
マルゲリータ・ディ・パルマ
Margherita di Parma; Margarete von Österreich
[没]1586.1.18. オルトナ
パルマ公妃。ドイツ名マルガレーテ。スペイン王カルロス1世 (神聖ローマ皇帝カルル5世 ) の庶子で,フェリペ2世の義姉。 1536年フィレンツェ公と結婚したが死別し,38年パルマ公オッタビオ・ファルネーゼと結婚。 59年フェリペ2世の意を受け,スペイン領ネーデルラントに対する支配を強化するため,総督となり,絶対主義的政策を遂行したが,ネーデルラントの貴族や商人の反抗が強まったために,アルバ公のブリュッセル到着に伴い退任 (1567) 。息子のアレッサンドロ・ファルネーゼがネーデルラントの軍司令官になり,やがて正式に総督になる前後,再度その内政を担当した (81~83) 。
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