20世紀西洋人名事典 の解説
グレース・エリザベス キング
Grace Elizabeth King
1851 - 1932
米国の作家。
彼女の作品には、南北戦争によってもたらされた滅び行く栄華に対するロマンを基調として、白人と黒人、フランス文化とアメリカ文化などが対照的に描かれている。また、一貫して、ルイジアナ州ニューオーリンズの風物を描き、後期地方主義文学の発展に貢献した作家である。代表作に「ムッシュー・モット」(1888年)、人種問題を扱った「時間と場所の物語」(1892年)などのほか、伝記的小説「ラ・ダーム・ド・セント・エルメーヌ」(1924年)などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報