グローバルラーニング(読み)ぐろーばるらーにんぐ(その他表記)global learning

日本大百科全書(ニッポニカ) 「グローバルラーニング」の意味・わかりやすい解説

グローバルラーニング
ぐろーばるらーにんぐ
global learning

インターネットに接続したパソコンやスマートフォンなどの情報機器を使い、世界各地の講師の指導や提供されている学習サービスをオンラインで利用することをいう。英語をはじめとする外国語教育の分野で普及しており、インターネット電話の映像通話や、電子掲示板、映像配信などのオンラインコミュニケーションツールを使用して指導を受ける仕組みになっている。教材ウェブサイトから直接提供される場合が多い。たとえばチューターtutorとよばれる講師が受講生に対し、共通の教材を見ながらオンラインで個人指導を行う。eラーニング(electronic learning)の世界対応版ともいえる学習方法である。各国の情報通信技術の発達によって講師と受講生が映像や音声を同時に共有しながら学習する、同期型学習サービスが中心になっている。

 グローバルラーニングが人気を得ている理由には、安価な受講料がある。たとえば英会話についてはフィリピンインドなどの現地講師がオンラインで個人指導を行うため人件費を安く抑えることができ、また、実際の教室を設置する必要がないことも大きな利点である。

 さらに、グローバル化メリットを活用したさまざまなサービスが始まっている。アメリカでは講師陣を世界各地で採用し、時差をいかして24時間対応のオンライン学習サービスが行われている。また、2007年(平成19)6月に日本で設立した語学学習ウェブサービスのLang-8(ランゲート)は、互いの国の言語を学ぶ世界の人たちを結び付け、提出された作文ネーティブスピーカー(その言語を母語として話す人)が修正することで相互に語学を学んでいくというユニークなサービスを無料で行っている。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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