ケペシュ(読み)けぺしゅ(その他表記)György Kepes

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケペシュ」の意味・わかりやすい解説

ケペシュ
けぺしゅ
György Kepes
(1906―2001)

ハンガリー生まれの画家、写真家、デザイナー。ブダペストの美術学校で絵画を学んだが、1929年に映画に転向する。翌1930年、同郷のモホリ・ナギに招かれベルリンに赴く。写真と映画を製作し、同時に舞台装置やグラフィック・デザインに手を染める。1937年にはシカゴに渡り、モホリ・ナギ主宰のニュー・バウハウスで光と色彩の工房を担当する。1944年、自らの写真論というべき『視覚言語』を刊行し、1946年には、マサチューセッツ工科大学のビジュアル・デザインの教授となる。また1967年には、高等視覚研究センター(CAVS)を同学に設立した。ケペシュの基本的関心は、一貫してデザインと芸術の社会的役割に向けられており、この点でラスキンやモリスの思想と遠く共鳴する部分を有している。領域を異にする人々との共同作業による環境デザインにひときわ力を注いだ理由はここにある。編著『ビジョンと価値』(全7巻)(1965~1972)はその集大成である。

[村田 宏]

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