ケラスチウム(読み)けらすちうむ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケラスチウム」の意味・わかりやすい解説

ケラスチウム
けらすちうむ
[学] Cerastium

ナデシコ科(APG分類:ナデシコ科)のミミナグサ属の総称。世界に広く分布し、100種以上知られる。越年草または多年草で、日本には雑草としてみられるミミナグサ、オランダミミナグサのほか、高山に生育するミヤマミミナグサなど5種4変種がある。園芸上は一般にナツユキソウ(シロミミナグサ)snow-in-summer/C. tomentosum L.のことをさす。イタリアおよび南ヨーロッパの原産。草丈は20~30センチメートルで、細い走出枝はよく分岐して繁茂する。株全体が銀白色の綿毛をつけて美しい。葉は対生し、下方はへら形、上方は線状披針(ひしん)形で長さ2センチメートル。集散花序を頂生し、4~6月、白色、径約1センチメートルの花を開く。花弁は倒卵状くさび形で2浅裂し、萼(がく)の長さの2倍にもなる。

 ロック・ガーデンや花壇の縁どりに植えるが、丈が低く匍匐(ほふく)性があるので地被植物として庭園材料にもする。栽培は容易で、やや乾燥した日当りのよい所でよく育つ。繁殖は挿芽、花期後の株分け、実生(みしょう)により、2年目には花をつける。

[猪股正夫 2021年1月21日]


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