ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
ゲオルギオス・シンケロス
Geōrgios Synkellos
[没]810頃
ビザンチンの歴史家。長くパレスチナに住んだあと,首都のコンスタンチノープルの総主教タラシオスの秘書となり,その死後修道院に入った。天地創造からディオクレチアヌス帝 (在位 284) までの『年代記』 Eklogē chronographiasを著わしたが,その継続は年代記『テオファネス・コンチヌアツス』に引継がれた。おもな出典は旧・新約聖書,エウセビオス,パノドロスらであるが,その目的は聖書の内容と年代記を一致させることにあり,概して年表式年代記の観を呈している。
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