コブガ(読み)こぶが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コブガ」の意味・わかりやすい解説

コブガ
こぶが / 瘤蛾

昆虫綱鱗翅(りんし)目コブガ科Nolidaeの総称はねの開張10~25ミリメートルぐらいの小形種を含む科で、前翅鱗粉の塊によるこぶ状の隆起がある。白色あるいは灰色の地に黒線や黒帯をもつ種が多い。日本産は40種ほど知られている。幼虫は草や木の葉を食べる毛虫で、脱皮するたびに、頭の殻を頭部に重ねて付着させ、特異な姿をしている種もあるし、虫こぶの中にすむという特異な生活をしている種もある。成虫はすべて夜行性で、よく灯火に飛来する。分類上はヒトリガ科やヤガ科に近縁とされている。

[井上 寛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android