コメヒシバ(読み)こめひしば

日本大百科全書(ニッポニカ) 「コメヒシバ」の意味・わかりやすい解説

コメヒシバ
こめひしば / 小雌日芝
[学] Digitaria radicosa (Presl.) Miq.

イネ科(APG分類:イネ科)の一年草メヒシバに似ているが小形で、小花穂の数は2~4本、中軸は幅約0.6ミリメートルで、縁(へり)には鋸歯(きょし)がほとんどなく、全体が繊細で日陰に生える。関東地方以西の本州から沖縄、小笠原(おがさわら)にかけて人家付近に生え、朝鮮、中国、インドシナ半島インドマレーシアにも分布する。

[許 建 昌 2019年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のコメヒシバの言及

【メヒシバ】より

…和名は雌日芝の意味で,同じく雑草のオヒシバ(雄日芝)に比べて細く小さいからこう呼ばれる。メヒシバ属Digitariaには広分布の雑草が多く,日本には本種のほかにアキメヒシバ,コメヒシバが普通に見られる。【小山 鉄夫】。…

※「コメヒシバ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む