日本大百科全書(ニッポニカ) 「コーワイ」の意味・わかりやすい解説
コーワイ
こーわい
kowhai
[学] Sophora tetraptera J.F.Mill.
マメ科(APG分類:マメ科)の常緑高木。コーファイ、ハネミエンジュともいい、ニュージーランド、チリ南部に分布する。ニュージーランドでは国花として愛好され、広く植栽している。現地では高さ12メートルになるものもあり、早春には一時的に落葉する。枝はやや細く、新枝には黄褐色の毛がある。葉は羽状複葉で長さ約15センチメートル、小葉は10~20対あり、卵形ないし線状長楕円(ちょうだえん)形、長さ2.5~3センチメートルで、両面に伏した絹毛がある。4~5月、葉の出る前に、黄金色で長さが2.5~5センチメートルあり、やや管状の蝶形花(ちょうけいか)が4~10個、長さ4~11センチメートルの房になって垂れる。豆果は数珠(じゅず)状で、広い4翼があり、長さ15~20センチメートル。日本ではまれに栽培される。
[小林義雄 2019年10月18日]