普及版 字通 「ゴウ・おごる」の読み・字形・画数・意味
14画
[字訓] おごる
[字形] 形声
声符は敖(ごう)。敖は長髪の人を架して殴(う)ち、その呪霊によって他に威圧を加える呪儀。〔広雅、釈言〕に「倨(おご)るなり」とあり、〔説文〕の傲字条八上と同訓。傲と声義が同じ。
[訓義]
1. おごる。
2. 嗷と通じ、うれえる。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 オゴル・タカシ・モテアソブ・カタドル・サハガシ・ヨル 〔字鏡集〕 カタトル・ホコル・アナヒ(ド)ル・ナラフ・シタガフ・タカシ・ムナヒル・モテアソブ・アナヅル・オゴル・サハガシ・ヨル
[語系]
・敖・傲・ngは同声。敖・は呪霊によって他に威圧を加える呪儀を示す字で同義。
[熟語]
虐▶・亢▶・忽▶・▶・狠▶・如▶・世▶・然▶・達▶・誕▶・物▶・▶・慢▶・民▶・猛▶・弄▶
21画
[字訓] おごる
[説文解字]
[字形] 形声
声符は敖(ごう)。敖に傲る意がある。〔説文〕十上に「駿馬なり。壬申の日を以て死す。馬に乘るに之れを忌む」とあり、千里の駿馬であるという。柔順でない馬である。
[訓義]
1. あれうま、駿馬。
2. おごる、あなどる。
3. おおきい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 トキハ(ム)マ
[熟語]
蹇▶・忽▶・狠▶・▶・愎▶・放▶
[下接語]
肆
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報