デジタル大辞泉 「ごつごつ」の意味・読み・例文・類語 ごつ‐ごつ [副](スル)1 表面がなめらかでなく、でこぼこしているさま。または、しなやかでなく、かたいさま。「ごつごつ(と)した岩」「節くれだってごつごつした手」2 容姿や性格が粗削りであるさま。「ごつごつした乱暴な男」「ごつごつした文体」3 せきをする音、また、そのさまを表す語。「―咳せいて来る音す」〈浄・重井筒〉[類語]ごつい 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ごつごつ」の意味・読み・例文・類語 ごつ‐ごつ [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① ( あるいは「ごっごっ」か ) 咳をする音を表わす語。ごほんごほん。[初出の実例]「ごつごつと僧都の咳やかんこ鳥」(出典:俳諧・新花摘(1784))② 角ばってなめらかでないさま、しなやかでないさまを表わす語。[初出の実例]「潮の退いた後の岩のやうに、ごつごつと現はれ残ったので」(出典:酒中日記(1902)〈国木田独歩〉五月一七日)③ 人柄、動作などが不器用で、こまかな心づかいがなく、荒っぽい感じを表わす語。[初出の実例]「僕のやうにごつごつしてゐるよりは、医者として適してゐるかも知れない」(出典:魔睡(1909)〈森鴎外〉)④ 液体を勢いよく飲むさまを表わす語。ごくごく。[初出の実例]「口をおしつけてごつごつごつとたてつづけにのみたるが」(出典:龍潭譚(1896)〈泉鏡花〉五位鷺)⑤ 堅いものがぶつかりあってたてる音を表わす語。[初出の実例]「Gotszgotsz(ゴツゴツ)ト タタク」(出典:和英語林集成(初版)(1867))[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]②に同じ。[初出の実例]「この木綿のごつごつの双子縞の著物をきて」(出典:苦の世界(1918‐21)〈宇野浩二〉三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例