ささんす

精選版 日本国語大辞典 「ささんす」の意味・読み・例文・類語

ささんす

  1. 〘 助動詞 〙 ( 助動詞「さしゃんす」の変化した語。活用は「ささんせ・ささんし・ささんす・ささんす・ささんすれ・ささんせ」。一・二段活用型の活用語未然形に付く ) 聞き手に対する敬意を添えて、動作をする者に対する尊敬を表わす。お…なさいます。近世上方の女性語。初めは遊女ことばであったが、のち一般女性語となった。
    1. [初出の実例]「津村の茂様は入聟の所を追出されささんしてから、よもや心太売(ところてんうり)はなされまい」(出典浮世草子好色二代男(1684)二)

ささん・す

  1. 〘 他動詞 サ行特活 〙 ( 活用は、助動詞「ささんす」に同じ。動詞「さしゃんす」の変化した語 ) 「する」の尊敬の意に話相手に対する敬意の加わった語。なさいます。近世上方の女性語。
    1. [初出の実例]「はて何をささんす、人が見まするにはなささんせ」(出典:うかれ狂言(1683)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ゲリラ豪雨

突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...

ゲリラ豪雨の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android