サナア旧市街(読み)サナアきゅうしがい

世界遺産詳解 「サナア旧市街」の解説

サナアきゅうしがい【サナア旧市街】

1986年に登録された世界遺産(文化遺産)。サナアは、アラビア半島南西、標高2200mの高原地帯にあるイエメンの首都。モンスーンの影響で、雨量が多い。紀元前10世紀頃にシバ王国の支配下で商業都市として繁栄した。その後は、ビザンチン、オスマン・トルコなどの支配下にあった。旧市街には、モスクが103、尖塔が64、古い家屋が6000以上、隊商宿が20以上、浴場が14ある。なかでも、日干しレンガなどを積み上げた家屋は高層で、格式によって高さや壁の装飾が異なっている。このように人類の歴史上、重要な時代を例証するものとして、世界遺産に登録された。◇英名はOld City of Sana'a

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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