日本大百科全書(ニッポニカ) 「サランスク」の意味・わかりやすい解説
サランスク
さらんすく
Саранск/Saransk
ロシア連邦西部、モルドビア共和国の首都。ボルガ川水系インサル川左岸に位置し、自動車道の分岐点をなす。モルドビア共和国の行政、政治、文化の中心地。人口31万6600(1999)。主要な工業は電気機械、掘削機械、ダンプカー製造、鋳鉄、ゴム、薬品、食品(食肉、缶詰)工業で、第二次世界大戦中から発展した。教育・文化施設として、モルドビア総合大学、教育大学、モルドビア言語・文化・歴史・経済研究所、郷土博物館、人形劇場、ドラマ劇場などがある。市は1641年に建設されたロシアの南東境の要塞(ようさい)に始まり、ロシア革命後モルドビアの首都となった。
[中村泰三]