化学辞典 第2版 「サルコシン」の解説
サルコシン
サルコシン
sarcosine
N-methylglycine.C3H7NO2(89.09).CH3NHCH2COOH.略号Sar.ヒトデ,ウニ,ウミザリガニGasus lalandii,ハナゴケなどに遊離の形で存在する.アクチノマイシン,エタマイシンなどの抗生ペプチドの構成アミノ酸であるが,タンパク質中には存在しない.カフェインを水酸化バリウムで分解すると生成する.ホルムアルデヒド,シアン化ナトリウム,メチルアミンから合成される.実験室的には,モノクロロ酢酸とメチルアミンからつくられる.分解点212 ℃.pK1 2.23,pK2 10.01.甘味がある.[CAS 107-97-1]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報