日本大百科全書(ニッポニカ) 「メチルアミン」の意味・わかりやすい解説
メチルアミン
めちるあみん
methylamine
脂肪族アミンの代表的なものの一つ。アンモニアの水素一原子をメチル基-CH3で置換した化合物。アンモニアに似たにおいの無色の気体。ニシンを漬けた塩水、肉を食べたイヌの尿中にみいだされる。また動植物質が腐敗分解するとアンモニアとともに生成する。メタノール(メチルアルコール)と塩化アンモニウムを塩化亜鉛とともに加熱すると得られる。水、エタノール(エチルアルコール)、エーテルのいずれにもよく溶ける。普通、水溶液あるいは塩酸塩の形で取り扱われる。塩基性は、アンモニアよりも強い。
[務台 潔]
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