【Ⅰ】一つの分子中に陽イオンとして第四級アンモニウムイオンの構造と,陰イオンとして酸,とくにカルボン酸の陰イオンの構造をもつ分子内塩の一般名.結晶でも,水溶液中でも双性イオンとして存在する.アミノ酸のN-トリアルキル誘導体はこれに属する.【Ⅱ】N-トリメチルグリシン(N-trimethylglycine).1-carboxy-N,N,N-trimethylmethanaminium inner salt.C5H11NO2(117.15).(CH3)3N+CH2COO-.サトウダイコン,綿実,そのほか多くの植物中に存在する.コリンの酸化,グリシンのメチル化,クロロ酢酸とトリメチルアミンとの反応などにより合成される.普通,一水和物の柱状または葉状晶で,100 ℃ で無水物になる.潮解性があり,水,メタノールに易溶,エタノールに可溶,エーテルに不溶.分解点310 ℃ でジメチルアミノ酢酸メチル(CH3)2N-CH2COOCH3に異性化する.塩基の性質を有し,塩酸塩[(CH3)3N+-CH2COOH]Cl-を与える.濃水酸化カリウム溶液によって,トリメチルアミンを生じる.生体内ではコリンの酸化によって生成し,ホモシステインからメチオニンが生成する際のメチル基供与体となる.金の検出に用いられるが,白金属とは反応しない.[CAS 107-43-7]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…葉を枸杞葉(くこよう),果実を枸杞子,根の皮を地骨皮(じこつぴ)という。いずれもベタインbetaineを含み,強壮薬として葉は枸杞茶に,果実は他の生薬と配合して高血圧,めまい,肝臓疾患,貧血,腰ひざの疼痛(とうつう)などの治療に用い,一方,地骨皮も他の生薬と配合して解熱強壮薬として,咳嗽(がいそう),吐血,多汗などの療法に応用される。果実はまた酒につけて枸杞酒として使われ,不老長寿,強精の効があるという。…
※「ベタイン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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