サンクルー窯(読み)サンクルーよう(その他表記)Saint-Cloud porcelain

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンクルー窯」の意味・わかりやすい解説

サンクルー窯
サンクルーよう
Saint-Cloud porcelain

1675頃~1773頃ベルサイユ宮殿近くのサンクルーにあった陶磁器窯。初期には軟陶を焼いていたが,1670年代に工場主 P.チカノーが軟質磁器焼成に成功。素地は肌目の細かいやや黄色みを帯びた白色で,透明度の高い釉 (うわぐすり) がかかっているのが特色。 1730年代よりマイセン磁器写しを行い,特に柿右衛門様式の作品にすぐれた。この窯の軟質磁器の技法はフランスの磁器に大きな指針を与え,多くの軟質磁器工場を生み出す動機となった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む