ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンチョ6世」の意味・わかりやすい解説
サンチョ6世(賢王)
サンチョろくせい[けんおう]
Sancho VI, el Sabio
[没]1194.6.27.
ナバラ王 (1150~94) 。ガルシア5世の子。パンプロナ王の旧称を捨てナバラ王を名のった最初の王。彼の治世の初めにアラゴンとカスティリアはナバラ分割の条約を結んだが,巧みな外交政策でこの難関を乗切り,カスティリア=レオン王アルフォンソ7世 (皇帝) の娘と結婚した。しかし彼はアルフォンソ8世の未成年の時期にカスティリアの問題に介入した。また,移住農民に特権を与える特許状を制定し,ユダヤ人や移住民を保護した。また学芸の保護に努め,その治世下にパンプロナ大聖堂をはじめとする一連の建築が進められた。
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