サントンジュ(読み)さんとんじゅ(その他表記)Saintonge

日本大百科全書(ニッポニカ) 「サントンジュ」の意味・わかりやすい解説

サントンジュ
さんとんじゅ
Saintonge

フランス西部の旧州名。州都サント。現在のシャラント・マリティーム県とシャラント県の大部分を含む。地形は平坦(へいたん)であり、標高150メートルを超える所はなく、南部は白亜紀系の地質からなり、北部はジュラ紀層からなる。ブドウ栽培のほか、穀物栽培などの農牧業が主産業であり、コニャック産地でもある。海岸部はカキ養殖業が盛ん。

[高橋伸夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サントンジュ」の意味・わかりやすい解説

サントンジュ
Saintonge

フランス西部の地方。旧州。中心都市サント。現在のシャラントマリティム県にほぼ一致する。ギュイエンヌポアトゥーなど隣接の地方と同様の歴史を経て,1375年にイギリス領からフランス領に復帰。アンシアン・レジーム期には,アングモアとともにサントンジュエアングモア州を構成

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世界大百科事典(旧版)内のサントンジュの言及

【アキテーヌ】より

…フランス南西部,ガロンヌ川中・下流域(アキテーヌ盆地中・西部)を中心とした地方。その範囲は,時代によってはなはだしく異なるが,今日ではボルドーを主都とするギュイエンヌGuyenneおよびその周辺の諸地方,すなわちオーニスAunis(主都ラ・ロシェル),サントンジュSaintonge(サント),アングーモアAngoumois(アングレーム),ペリゴールPérigord(ペリグー),アジュネAgenais(アジャン),ケルシーQuercy,ガスコーニュGascogneなどを総称して,アキテーヌ地方と呼ぶのが通例である。
[歴史]
 〈アキテーヌ〉という名称は,この地方が前56年,ローマに征服され属州とされ,アクイタニアAquitania(〈水の国〉の意)と呼ばれたことに由来する。…

【ジロンド[川]】より

…ボルドーは湾口から約100kmの所にあり,さらに約75km上流まで感潮部である。両岸ではブドウが広く栽培され,左岸のメドック地方,右岸のブレイエ地方,サントンジュ地方はブドウ酒の産地である。低湿地は土地改良により牧場,野菜畑となっている。…

※「サントンジュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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