ギュイエンヌ(読み)ぎゅいえんぬ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ギュイエンヌ」の意味・わかりやすい解説

ギュイエンヌ
Guyenne

フランス南西部の地方。旧州。現ジロンド県のほか,ロトエガロンヌ,ドルドーニュ,ロト,アベロンの各県の大部分などを含む。中心都市はガロンヌ河口のボルドー。 17世紀初頭以来旧ガスコーニュ州と合せてギュイエンヌエガスコーニュ州と呼ばれた。オク語地方,ローマ成文法地方という強い個性をもつ。イングランド王ヘンリー2世の再婚以来イングランド王領となったが,1259年のパリ条約によりこのイングランド大陸封地をギュイエンヌの地方名で記し確認された。イングランド,フランス両王権の間に2回にわたるギュイエンヌ戦争 (1294~1303,24~27) が起り百年戦争を誘発したが,1453年カスティヨンの戦いののちフランスに復帰した。ルイ 11世は親族封 (アパナージュ) ギュイエンヌ公領として弟シャルルに与えたが,その死により王領に吸収 (1472) 。宗教戦争では新教派の拠点となり,17世紀前半には反王税反乱が展開されたが,18世紀にワインの生産と輸出,ボルドーの北アメリカなどとの貿易により繁栄した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ギュイエンヌ」の意味・わかりやすい解説

ギュイエンヌ
ぎゅいえんぬ

ギエンヌ

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