日本大百科全書(ニッポニカ) 「シェーンヘル」の意味・わかりやすい解説 シェーンヘルしぇーんへるKarl Schönherr(1867―1943) オーストリアの劇作家、郷土文学作家。アクサムス(チロール)に生まれウィーンで医師となる。1905年以後創作活動に専念し、郷土の歴史や民俗に題材を求めつつ社会的な問題を扱う戯曲を多く残す。彼の自然主義文学はチロールの民衆劇の伝統との結び付きや郷土美化の傾向を示すが、また表現主義的要素も認められる。代表作『信仰と故郷』(1910)は、反宗教改革時代のチロールの新教徒農民の内面の葛藤(かっとう)が内容である。ほかに『大地』(1907)など。[鈴木隆雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シェーンヘル」の意味・わかりやすい解説 シェーンヘルSchönherr, Karl [生]1867.2.24. チロル,アクサムス[没]1943.3.15. ウィーンオーストリアの劇作家。医師を開業するかたわら詩を書いていたが,劇作に転じた。郷土主義作家として傑出。宗教と愛国心の葛藤を主題にした戯曲『信仰とふるさと』 Glaube und Heimat (1910) は大成功を収め,宗教論争を巻起した。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by