しかるを

精選版 日本国語大辞典 「しかるを」の意味・読み・例文・類語

しかる‐を

  1. 〘 接続詞 〙 先行事柄に対し、後続の事柄が反対対立の関係にあることを示す。ところが。しかし。しかるに。
    1. [初出の実例]「我国はもとより神をのみあがめたてまつる。而を蘇我大臣仏法といふことをたうとびうやまふ」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
    2. 「次に天武天皇の御願、教待和尚・智證大師の草創とて、園城寺の額をうつ。しかるを、山門の大衆いかがおもひけむ、先例を背きて」(出典:平家物語(13C前)一)
    3. 「親父の脚(すね)をかぢってをるのだから、〈略〉多少忍ぶところ無(なか)らざる可らずサ。然(シカ)るを生意気に絹の衣服を被たり」(出典当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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