シダルセア(読み)しだるせあ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シダルセア」の意味・わかりやすい解説

シダルセア
しだるせあ
[学] Sidalcea malviflora A.Gray

アオイ科(APG分類:アオイ科)の耐寒性多年草。カリフォルニア原産。種名のmalvifloraは「アオイのような花の」という意味である。高さ0.3~1.5メートル。葉はヤシの葉のように深裂する。花は花茎の頂部に穂状または総状花序につく。花色は白色から紫紅色までの変化がある。この種とS. candida A.Grayの2種が中心となって、交配種がつくられている。シダルセア・マルビフロラ・ハイブリッドの名で濃紅色、濃朱赤色、淡桃色などの品種がある。日本ではシダルセア・ハイブリダの名で紫赤色の中輪種、高性箒(ほうき)立ちの早生(わせ)種が一年草として市販されている。おもに花壇に適する。土質は選ばず、栽培しやすい。繁殖株分けにより、定植は春か秋にする。

[山口美智子 2020年4月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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