シナノナデシコ(読み)しなのなでしこ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「シナノナデシコ」の意味・わかりやすい解説

シナノナデシコ
しなのなでしこ / 信濃撫子
[学] Dianthus shinanensis (Yatabe) Makino

ナデシコ科(APG分類:ナデシコ科)の多年草。別名ミヤマナデシコ。茎は直立し高さ15~30センチメートル、上部はよく分枝する。7~9月に紅紫色の花を枝の先にやや密につける。花弁は5枚で先は歯牙(しが)状。本州中部地方に特産し、亜高山帯中心として、川原や崖(がけ)地のような裸地によく生える。

[三木栄二 2021年1月21日]

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世界大百科事典(旧版)内のシナノナデシコの言及

【ナデシコ(撫子)】より

…多くは多年草で,対生する葉は線形になり,陽地乾性的な環境によく適応している。日本にはカワラナデシコD.superbus L.var.longicalycinus (Maxim.) Williams(イラスト),シナノナデシコD.shinanensis Makino,フジナデシコD.japonicus Thunb.(イラスト),それにヒメハマナデシコD.kiusianus (Yatabe) Makinoの4種が自生している。カワラナデシコは明るい原野や河原に多いナデシコ科の多年草で,秋の七草の一つ。…

※「シナノナデシコ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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