旺文社世界史事典 三訂版 「シモン=ボリバル」の解説
シモン=ボリバル
Simón Bolívar
南アメリカ独立運動の指導者
カラカスのクリオーリョの家に生まれる。ヨーロッパに遊学してフランスの啓蒙思想に心酔し,1807年帰国して独立運動に献身。ベネズエラ独立のために戦い,「解放者」の称号を得る。1819年スペイン軍を破って大コロンビア共和国(現ベネズエラ・コロンビア・エクアドル)を樹立し,大統領となった。1822〜24年にはペルーの独立を援助して成功,25年には彼の名にちなむボリビア共和国を建設した。1826年にはラテンアメリカ諸国の団結と共同防衛をはかってパナマ会議を開く。1830年大コロンビア共和国は解体し,失意のうちにサンタ−マルタ島で死亡した。
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報