シャルル4世(読み)シャルルよんせい(英語表記)Charles IV, le Bel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャルル4世」の意味・わかりやすい解説

シャルル4世
シャルルよんせい
Charles IV, le Bel

[生]1294. クレルモン
[没]1328.2.1. バンサンヌ
カペー朝 (→カペー家 ) 最後のフランス王 (在位 1322~28) 。「美男王」とも呼ばれる。フィリップ4世の3男。2人の兄 (ルイ 10世,フィリップ5世) が死んだ跡を継いで即位。フランス南部にあるイングランド王の保有地サンサルドスに防備を施したため,イングランド王代官がここを襲撃した (24) 。これが発端となってイングランド王エドワード2世と開戦シャルルの意図したイングランド王領の大陸ギュイエンヌ,ガスコーニュ,ポンティウの奪回は成らなかったが,アジュネーとバザデーの回収に成功 (27) 。王室財政補強のため聖職者課税,ロンバルディア人銀行家の資産没収など強硬措置をとった。世継ぎの男子がなく,カペー朝は断絶した。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「シャルル4世」の解説

シャルル4世(端麗王)(シャルルよんせい(たんれいおう))
Charles Ⅳ (le Bel)

1294~1328(在位1322~28)

フランス,カペー朝最後の国王フィリップ4世の第3子。後継男子なく,2女のみをのこす。ギュイエンヌ地方をめぐりイングランド王と争い,新王エドワード3世から多額の賠償金を獲得した。

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