ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エドワード3世」の意味・わかりやすい解説
エドワード3世
エドワードさんせい
Edward III
[没]1377.6.21. サリー,シーン
イギリス,プランタジネット朝のイングランド王 (在位 1327~77) 。エドワード2世の子。 15歳で即位し,母イザベルが摂政となったが,実権はロジャー・モーティマー (→モーティマー家 ) が握っていた。 1330年モーティマーを処刑し,親政。 1337年フランスに対し王位を主張,これをきっかけに百年戦争が始まった。第1期 (1337~60) において長男のエドワード (黒太子) とともに出征。 1360年ブレティニー・カレーの和約で在フランス領土を拡大したが,晩年にはその大半を失い,国政も四男のランカスター公ジョン・オブ・ゴーントにゆだねた。治世中は 1348~50年の黒死病の流行による人口減少,毛織物工業の発達など,社会,経済の変動が著しく,政治面では議会が上下両院に分かれ,下院の発言力の拡大が目立った。
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