シュウ酸鉄カリウム化学光量計(読み)シュウサンテツカリウムカガクコウリョウケイ

化学辞典 第2版 の解説

シュウ酸鉄(Ⅲ)カリウム化学光量計
シュウサンテツカリウムカガクコウリョウケイ
potassium tris(oxalato)ferrate(Ⅲ) chemical actinometer

液相化学光量計一種原理は,トリス(オキサラト)鉄(Ⅲ)酸カリウム水溶液の光分解で Fe2+ が生じるのを利用する.反応物質であるK3Fe(C2O4)3・3H2Oはシュウ酸カリウム水溶液と塩化鉄(Ⅲ)水溶液を混合し,生じた沈殿を再結晶して精製する.光照射で生じた Fe2+ は1,10-フェナントロリンとの錯体とし,510 nm での吸光度分光光度計で測定して定量する.ε = 1.11×104 mol L-1 cm-1.0.006 mol L-1K3Fe(C2O4)3,吸収層の厚さ1 cm で,390~254 nm の波長範囲の光をほとんど100% 吸収し,量子収量はこの波長範囲で1.21±0.05で一定である.反応物質,生成物質の濃度,光の強度,温度にも無関係である.405 nm 以上の長波長では,光の吸収,量子収量とも低下する.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

《「晋書」杜預伝から》竹が最初の一節を割るとあとは一気に割れるように、勢いが激しくてとどめがたいこと。「破竹の勢いで連戦連勝する」[類語]強い・強力・強大・無敵・最強・力強い・勝負強い・屈強・強豪・強...

破竹の勢いの用語解説を読む