化学辞典 第2版 「シュタウディンガーの式」の解説
シュタウディンガーの式
シュタウディンガーノシキ
Staudinger's equation
シュタウディンガーの粘度式ともいう.1930年,H. Staudinger(シュタウディンガー)と野津龍三郎によって,高分子の希薄溶液の粘度と分子量との関係について経験的に見いだされた式で,
[η] = KM
の形をもつ.ここで,[η]は固有粘度または還元粘度,Mは分子量,Kは定数である.その後,
[η] = KMα
の形の式が用いられるようになった.これをマーク-フウィンク-桜田の式という.この式の理論的導出については,M.L. Huggins以来,多くの研究がある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報