ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シュピットラー」の意味・わかりやすい解説
シュピットラー
Spittler, Ludwig Timotheus
[没]1810.3.14. シュツットガルト
ドイツの歴史家。 1778年に刊行した『教会法史』 Geschichte des kanonischen Rechtsで名声をあげ,84年以降ゲッティンゲン大学の歴史学教授となり,教会史,教義史などを講じた。さらに史料研究をふまえた『ウュルテンベルク史』 Geschichte Württembergs (1783) ,『ハノーバー史』 Geschichte des Churfürstentums Hannover (86) など領邦史にも手を広げ,96年には『ヨーロッパ諸国史』 Entwurf der Geschichte der europäischen Staatenを著わし,比較国制=政治史の開拓者となった。 97年にウュルテンベルク公ルートウィヒ・オイゲンに召されて同国の文教行政にたずさわり,テュービンゲン大学の理事をもつとめたが,その自由主義的思想は初代ウュルテンベルク王フリードリヒ1世の絶対主義的な統治と相いれなかった。
シュピットラー
Spittler, Christian Friedrich
[没]1867.12.8.
ドイツのルター派教会信徒。バーゼルのクリステントゥムス・ゲゼルシャフト主事。バーゼルに出版会社 (1812) ,貸出図書館 (34) をつくり,聖書,文書伝道の普及に尽力,また同地の聖書協会,伝道協会の設立に参与,貧民の救済,諸施設建設などに貢献した。
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