精選版 日本国語大辞典 「しわふる人」の意味・読み・例文・類語
しわふる‐ひと【しわふる人】
① 「しばふるひと」「しばふるいびと」「しわぶるいびと」などとともに諸説あって未詳。「皺(しわ)古人」で、しわのある老人の意、「為侘(しわ)ぶる人」で、貧しい人の意、「咳(しは)ぶる人」で、よく咳(せき)をする老人の意、「柴振る人」で山賤(やまがつ)のような卑しい身分の者の意とするなど。また、「しはふるひ人」の本文によって「皺ぶるひ人」「咳ぶるひ人」「柴振るひ人」と解するほか、「咳(しは)ぶかひ人」(よく咳をする老人)の誤りとする説もある。
※光悦本謡曲・小塩(1470頃)「寒山賤のさしもげに、しはふる人と見ゆるにも」
② (「皺古人」と解して) しわの刻まれた年寄り。老人。
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