日本大百科全書(ニッポニカ) 「シングルサインオン」の意味・わかりやすい解説
シングルサインオン
しんぐるさいんおん
single sign-on
1回(single)のユーザー認証(sign-on)で、設定された範囲のすべてのシステムやアプリケーション、またはウェブサイトにそのつどIDやパスワード入力などをしなくてもアクセス可能にする機能や環境のこと。略してSSOともいう。
一般的にネットワークに接続されたパソコンを使っている場合、多くの段階でIDやパスワードの入力を要求されるが、シングルサインオンを導入することで、一度の認証で済ますことができる。利用者にとって便利なだけでなく、アクセスや認証を統合することで、システムや管理者の負荷軽減にもつながる。
クラウドコンピューティングの広がりに伴い、フェイスブックFacebookやアマゾンAmazon、グーグルアップスGoogle Apps(グループウェア機能などをもつ組織向けのオンラインアプリケーションパック)などのユーザーIDを、シングルサインオン用IDとして採用するサービス形態が代表的な利用法となっている。
[編集部]