翻訳|password
コンピュータを使用する際に、ファイルなどの情報にアクセスする権限に条件をつけたとき、その条件にかなうかどうかを判定するためにはアクセスする人間をなんらかの方法で同定する必要がある。音声や指紋など個人の生物学的属性(バイオメトリックス)による方法もその一つであるが、それはシステムが複雑になり、面倒な場合が多い。そこで本人しか知らないと想定される、ある特定の文字列などの情報を使う方法がある。この特定情報をパスワード(合いことば、暗証番号)という。パスワードは他人に容易に見破られないよう、意味のない文字や数字の列を使うべきであるが、そうすると忘れやすい。といってメモなどに記しておくと、他人に見られてしまうおそれがある。パスワードにかわるものとして電子署名がある。これは公開鍵暗号方式を利用するもので、秘密鍵(ある大きな数)を使う。送信者は自分の名を含むメッセージを、秘密鍵を使って暗号化し、送信する。受信者は送信者の公開鍵(これもある大きな数)で復号化し、これによってもとのメッセージを得るとともに、発信者を同定することになる。この方式では所持する秘密鍵がパスワードのかわりをすることになるが、100桁以上の大きな数であるから、機械に記憶させて使うことになる。ただし、これを紛失、あるいは盗まれた場合は、当然ながら無効になる。
[田村浩一郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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