シントエースタツィウス(その他表記)Sint Eustatius

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シントエースタツィウス」の意味・わかりやすい解説

シントエースタツィウス
Sint Eustatius

西インド諸島東部,小アンティル諸島北部,リーワード諸島中部の島。オランダの自治体。中心集落オランニェスタト。英語ではセントユーステーシャス Saint Eustatius,またはステーシャ Statia。かつてオランダ領アンティルの北部島群に属したが,2010年10月のオランダ領アンティル解体に伴い,オランダの自治体となった。セントキッツ島(→セントキッツ・ネビス)の北西 8kmに位置する小さな火山島で,最高点は 600m。北東貿易風帯にあり,5~11月が雨季。年降水量は 1100mm以上であるが,飲料水が不足する。1625年フランス人,イギリス人が植民したが,1632年オランダ人が占領。その後領有がめまぐるしく変わったが,商業中心地としてしだいに発展し,1780年頃にはカリブ海東部における大商業中心地となり,奴隷貿易の中継地として繁栄。しかしアメリカ独立戦争時に植民地側への重要な物資供給地となり,さらにアメリカ合衆国の独立をいち早く認めたため,1781年イギリスの攻撃を受け,以後衰退。小規模な農業牧畜や,輸出用のロブスター漁が行なわれるが,収入源がほとんどなく,若年層の島外流出が多い。面積 21km2人口 2886(2010推計)。

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