改訂新版 世界大百科事典 「リーワード諸島」の意味・わかりやすい解説
リーワード[諸島]
Leeward Islands
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
カリブ海東部、小アンティル諸島北部の列島。プエルト・リコ島の東から、マルティニーク海峡までの島々で、南東に約400キロメートルにわたって連なる。名称は「風下諸島」の意。イギリスおよびアメリカ領のバージン諸島、オランダおよびフランス領のサン・マルタン島、オランダ領のサバ島、セント・ユスタティウス島、フランス領のグアドループ島、マリー・ガラント島、イギリス領のモントセラト島、アンギラ島、独立国のアンティグア・バーブーダ、ドミニカ国、セント・クリストファー・ネイビスなどからなる。島々の大部分は火山島であり、北東貿易風の影響で風上斜面は雨量が多く、山は森に覆われている。また、周囲が海のため、気温が和らげられ、気温の年較差は少なく、避寒地となっている島が多い。主産物は果物、サトウキビ、綿花、コーヒー、タバコなどである。
[菅野峰明]
… ヨーロッパでは,中世から大西洋の向こうにはアンティリアAntiliaと呼ばれる土地があると想像されていたが,コロンブスの新世界発見後,スペイン人がハイチをアンティリアにあて(1493),1502年の地図では諸島をスペイン語でアンティリャスAntillasと呼んだ。また小アンティル諸島のうちグレナダから北西にある島々は貿易風の恵みをうけるのでバルロベントBarlovento諸島,英語でウィンドワード諸島と呼び,ベネズエラ沖の島々をソタベントSotavento諸島(〈風下〉の意),英語でリーワード諸島と呼んでいる。スペイン人はおもに大アンティル諸島を征服・植民したが,小アンティル諸島では原住民を奴隷として徴発するばかりで,ほとんど植民を行わず,その後イギリス,フランス,オランダなどが進出した。…
※「リーワード諸島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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