20世紀西洋人名事典 「ジェイムズウォード」の解説
ジェイムズ ウォード
James Ward
1843 - 1925
英国の心理学者。
作用心理学者で、客観と客観に対して作用する主観との関係を体系化し、1918年「心理学原理」を公刊。心理学の主要問題を「認識」「感情」「意欲」に分け、「認識は主体が感覚的連続の中の変化に注意させられる」「感情は認識の結果、快または苦を感ずる」「意欲は意志的注意または神経触発によって運動的連続の中の変化を生ずる」とした。対象側からは、認識は感覚的対象の、意欲は運動対象の表象とし、感情は感覚的表象の結果で、運動的表象の条件であるが表象ではないとし、この体験の意味の「表象」は心理学の主要問題となっている。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報