ジエーバー(読み)じえーばー(その他表記)Ivar Giaever

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ジエーバー」の意味・わかりやすい解説

ジエーバー
じえーばー
Ivar Giaever
(1929―2025)

ノルウェー生まれの物理学者。薬剤師の息子として、ベルゲンに生まれる。1952年にノルウェー工科大学の機械工学科を卒業。翌1953年兵役についたのち、ノルウェー政府の特許審査官となった。1954年カナダに渡り、1956年にはアメリカへ移住した。1958年からゼネラル・エレクトリック社の研究開発センターに勤務のかたわら、レンスラー工科大学で学び、1964年に博士号を取得、またアメリカの市民権を得て帰化した。1988年にゼネラル・エレクトリック社を退社して、レンスラー工科大学の教授となった。

 1958年から1969年まで、薄膜、トンネル効果、超伝導の研究を続け、とくに1960年に超伝導体におけるトンネル効果の測定に初めて成功したことが大きく評価されている。1973年には半導体におけるトンネル効果を発見した江崎玲於奈(れおな)、ジョセフソン効果を理論的に予言したジョセフソンともに、超伝導体におけるトンネル効果の発見によりノーベル物理学賞を受賞した。1970年以降は生物物理学の分野に転じた。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ジエーバー」の意味・わかりやすい解説

ジェーバー
Giaever, Ivar

[生]1929.4.5. ノルウェー,ベルゲン
[没]2025.6.20. アメリカ合衆国,ニューヨーク,スケネクタディ
アイバー・ジェーバー。ノルウェー生まれのアメリカ合衆国の物理学者。固体物理学とりわけ超伝導に関する功績により,1973年に江崎玲於奈,ブライアン・D.ジョセフソンとともにノーベル物理学賞(→ノーベル賞)を受賞した。
1952年にトロンヘイムのノルウェー工科大学で工学の学位を取得,ノルウェー政府の特許審査官となる。1954年にカナダに移住し,オンタリオ州のゼネラル・エレクトリックに就職。1956年にはニューヨーク州スケネクタディにある同社の開発センターに異動した。そこで物理学に関心を寄せるようになり,ニューヨーク州トロイのレンセラー工科大学で 1964年に博士号を取得した。江崎のトンネル効果に関する研究を超伝導技術へ応用することに取り組み,電子が固体素子の「穴」を通過することを可能にする超伝導素子を開発,1972年のノーベル賞授賞の対象となったBCS理論をさらに裏づけた。

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百科事典マイペディア 「ジエーバー」の意味・わかりやすい解説

ジェーバー

ノルウェー生れの米国の物理学者。1952年ノルウェー工科大学卒。ゼネラル・エレクトリック会社研究所員。1960年薄膜絶縁体をはさんだ超伝導体の間のトンネル効果の実験に成功。この業績により,1973年江崎玲於奈,ジョセフソンとともにノーベル物理学賞。

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