20世紀西洋人名事典 の解説
ジェームス・デューイ ワトソン
James Dewey Watson
1928.4.6 -
米国の分子生物学者。
元・ハーバード大学教授,コールド・スプリング・ハーバー生物学研究所所長。
シカゴ生まれ。
大学卒業後、コペンハーゲン、ケンブリッジに留学。1961〜76年ハーバード大学教授。’69年コールド・スプリング・ハーバー生物学研究所所長。’53年クリックと「ワトソン=クリックのモデル」というDNAの構造を示す二重らせんの分子モデルを提唱。’62年クリック、ウィルキンスとともにノーベル生理学医学賞を受賞。遺伝現象を分子生物学的に解明する上で画期的な成果を挙げる。89年国立衛生研究所のヒューマン・ケーノム研究センター所長となり、「ヒューマン・ケーノム」プロジェジュトのリーダーをつとめる。92年同所長を辞任。著書に「遺伝子の分子生物学」(’65年)、モデル確定までの研究者の競争の内幕などを綴り大反響を呼んだ「二重らせん」(’68年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報